今も昔も、酒米を冷やすのは富山湾から吹く、あいのかぜ。早朝より蔵戸を開け放ち、蒸米はすぐにあいのかぜに晒す。
この作業こそが有磯曙の特徴であり、根幹となり味の決め手となる。
全ての酒を槽ふねでしぼる。槽しぼりの最大のメリットは、もろみにストレスをかけることなくしぼり出すことができること。
この手間によって、まろやかでやさしい日本酒に仕上がるのだ。
新鮮な魚はもちろん、山の幸にも恵まれた氷見で、土地の風土をこのうえなく生かした酒造り、その郷土を愛するパトリオティズムを持つ日本酒でありたい。
そんな想いがお酒を通して伝わることを願っております。